最近、血液検査しましたか?
だんだん涼しくなって、夜は寒いぐらいですね
温度変化は体調変化につながりやすく、調子をくずしがちなのがこの時期です。
体がかゆーい
ゲボッて吐いちゃった
なんだか食欲がないなぁ
くしゃみ?咳?
という主訴で来院される子が多くなってきています。
どの飼主さんも、いつもと違う小さな変化を見逃さない、素晴らしい観察力(尊敬します!)
幸い、治療をすればほとんどの子がすぐ回復傾向に。
「あれ?おかしいかな?」と思ったらさっと病院へいらっしゃる方の多くは、治るのも早いです
気を付けていただきたいのは、様子見してたら、しばらくすると治っちゃったという場合の方です。
「ちょっと吐いて、食欲も落ちてたんだけど、何日かしたら自然に治ってまた食べるようになって…でもまたここのところ食べが悪いかなぁ?」という繰り返しパターンです。
時間をかけて、慢性的に悪くなってきている体の異変に気付くのは、なかなか難しいものです
特に、腎臓・肝臓は沈黙の臓器。顕著な症状が出るのは、病気がだいぶ進行してきてからなのでとても厄介。
転院されてくる患者さんの中で目立つのは、心臓が悪いことを知らない子たちの多さです
すべての臓器の中心は心臓。心臓の病気に気づかないまま放っておけば、多臓器不全を引き起こしかねない、体の中で最も重要な器官なのです。
何も知らずに、毎回トリミングで長時間ドライヤーを当てられていたら…心臓にはものすごい負担がかかっていることになります
大事な子の体の様子を知るには、血液検査が一番です。早めにわかっていれば、対処も早く、症状が出始める前に病気を抑え込むことができます!
「病気になってから考えればいいんじゃないの?」
「症状が出てきたら、薬飲めばいいんじゃない?」
でも、想像してみてください。ゲーゲー吐いてる子に薬を飲ませる辛さを。症状が重くなるほど、当然ですが薬の量も増えますよね?
病院的にはたくさんお薬がでて儲かりますけど、その考え方って本当にその子のためになってるの?と思いませんか?
ひどくなってから治療を始める選択が最善策でしょうか?
病院は、『予防できること・予防の方法をしっかりとお伝えしていく場所』であるべきです。
診察室に入ったら、先生に聴診してもらってください。
1年に1度、定期健康診断をして、体に異常がないか調べてみてください。
心配なことは何でも聞いてください。
私たちは、みなさんにとって最大の味方です